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多数のご参加ありがとうございました。
電気化学反応は一般に反応イオン種、電極、エレクトロライト(Electrolyte:
電解質)の3つが存在して初めて進行しますが、反応媒体に過ぎないエレクトロライトにはイオン導電性と電位窓に関する物性が主に要求され、それ以外についてはあまり注目されていませんでした。しかし、近年、様々な分析テクニック(分光分析、熱測定、X線・中性子回折、伝導度測定、電子顕微鏡観察など)を駆使することにより、その未知なる物性や特異性に関する報告が相次ぎ、特にゲル・擬固体といったコンポジット材料や界面反応機構を分子レベルで利用する取り組みは機能性を有するエレクトロライトの開発において、電気化学の将来を担う主役となりつつあります。電気化学会関西支部では、電気化学測定と種々の分析テクニックを巧みに使いこなし、エレクトロライト開発の最前線でご活躍中の先生方に、その魅力や応用例(二次電池、キャパシタ、燃料電池、化学センサ、電析など)、評価に関わる分析テクニックについて、ご講演いただく機会を設けました。エレクトロライトをゼロから学び、その未来像や関連分析テクニックまでも知ることのできる明日から使える内容となっていますので、学生、企業研究者を問わず、奮ってご参加ください。
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